Deconstruction 〜ディコンストラクション〜

Deconstruction 〜ディコンストラクション〜

(ジョシュ・メツラー 著)

皆さんは、建築物の解体と聞くと何を想像しますか?ブルドーザーやショベルで建物がまず壊され、廃材をトラックに積んでごみ処理場へと運んでいく、といったイメージでしょうか。手っ取り早く、人手が掛からない方法で古いものは壊され、その場に新しいものが造られていく。少なくとも私自身はそれが当たり前だと思い、今まで特に疑問にも思いませんでした。

ですが、近年その概念を変える動きが活発化してきています。「Deconstruction(ディコンストラクション)」DeConCと呼ばれる解体方法です。ざっくり説明すると、建物の部品や素材を再利用可能な状態で一つ一つ回収することで、解体過程から生じる廃材を抑え、結果として経済、雇用、サスティナビリティー、環境に効果をもたらす解体方法のことです。再利用の対象となる部品や素材が選択的な場合もあれば、隅々まで再利用する場合もあり、その手法もさまざまです。実はディコンストラクションは以前から存在していますが、殆ど普及していなく、今までめったに見かける事がありませんでした。(資料1:Rebuilding center&資料2:Lovett

ディコンストラクションによって建築解体の概念が変化しつつあると冒頭で述べましたが、実はここポートランドでも同じ現象が起こっています。

JaLoGoMa Times読者の皆様なら既にピンときたかもしれませんが、以前取り上げたOur United VillagesのReBuilding Center(リ・ビルディング・センター)がまさにディコンストラクションを活用している良い例です。

先日こんな記事を見つけました。(資料3: Oregon Live)

記事は、ポートランド市が土地所有者に対しディコンストラクションの奨励する動きについて書いてあります。

最近の市議会で、住宅の解体に関する政策改正について議論が挙がった際に、ディコンストラクションのメリットを主張する声がありました。そのメリットとは、近年多くの地域で問題視されている、低価格購入した古い住居を高価なものへと建替えることで起きる地域の著しい変化の緩和です。

どのように奨励するかというと、まずは土地所有者や不動産やコミュニティー住民に対して意識改革を図る試みや、ディコンストラクションのメリットを提唱する活動から始まります。

行政レベルでディコンストラクションを推進している例として、

  • 市の都市計画及びサスティナビリティ対策局(通称BPS)による価値観・美徳意識の提唱(建築物の歴史的価値の保存、再利用の重要性、寄付の意識、等)(資料4:BPS
  • 3つのカウンティを運営する地域政府・メトロ(Metro)による、土地所有者や業者が建築材の売買を行う場となるオンラインシステムの立ち上げ、及び売買の仲介(資料5:BoneYard NW)
  • Our United Villagesのリ・ビルディング・センターをはじめとするNPO団体への部品や素材の寄付を、業者・個人を問わず所得控除の対象とする

等が挙げられます。

JaLoGoMa Timesで取り上げる事例の多くに共通して言えますが、やはりここでも市が一方的に変化を進めるのではなく、まずは関わる人達(この場合は土地所有者や業者)の声を拾い、より多くのステークホルダーにとってメリットとなるアプローチをとっています。

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